キャストインタビュー
メンバー全員に印象的なシーンがあったので、それぞれお話したいのですが……あえて挙げさせていただくなら北門さんとのシーンでしょうか。他のメンバーのシナリオも読ませていただいているからこそ、北門さんは少し違うというか、ファンタジー感があるというか、やりとりをする中で急に世界が変わるように思いました（笑）。例えば、ひとたびお茶に誘うとしても朝食を一緒にとる時であっても、ロイヤル感が桁違いだったりして。やはり北門さんは王子だったというか、お金持ちの人なのだなと感じますね。
全体的なところですと、今まで表に出てこなかった彼らのエピソードが、つばさとの会話によって引き出される部分がたくさんあります。ひとりひとりがキャラクターとして深堀りされているので、プレイすると皆がより愛おしくなると思います。
それから、今作では「JOIN」というスマホアプリを使ったメッセージでのやりとりも頻繁に発生します。現代では当たり前ですが、会って話すだけではなく、会う前にまずJOINでのやりとりがあったり、会った後にJOINでのやりとりがあったりするので、ゲームをプレイしている中でより彼らを実在している人物のように感じることができるのではないかと思いました。
私はTVアニメ第二期からの二代目のキャストだったため、他に演じていらっしゃるキャストさんはもちろん、ファンの皆さんよりも新参者なんです。最初はいろいろ探り探りの中でしたが、今回コンシューマーゲームになるにあたって、アニメよりもセリフ量が多いですし、個々の物語も深いところまで描かれていたので、収録をしていく中で今まで以上につばさのことを知ることができたような気がしています。
つばさは14名の個性豊かなメンバーひとりひとりに対し、真摯に向き合う子なので、常に自分のことより相手のことを思っているという部分を意識して演じようと思っていました。それから、もうひとつ気をつけていたのはつばさの鈍感さですね。魅力的な男子達はそのピュアさゆえに、時々ドキっとすることや、とんでもない発言をしてきたりすることがあって……。つばさ自身も彼らに驚かされるのですが、そのままときめいてしまうとつばさらしくないので（笑）、分かりやすいのに何故か気付かないという、彼女のいい意味での鈍感さを大切に演じました。
つばさはいつも冷静に周りを見ていますが、とても素直な子でもあります。どうしても自分の中で許せないことや大切なB-PROJECTの皆が傷つけられた時は、声を荒げたり感情を表に出すんです。そういったシーンでは、普段の温厚なつばさとのギャップをとても意識しましたね。
彼女の忙しさを知っているからこそ、遊びに誘うのは申し訳ない気がしてしまいます。でも私が今作でつばさを見ていて思ったのは、仕事の時以外は本当に普通の女の子なんだなということでした。家や街中での独り言タイムなんかでは（笑）、特にそういった一面が垣間見られました。
なので、つばさちゃんとはお家で会うのがいちばんかなと。女の子って集まったら延々とおしゃべりしていられるじゃないですか。外で会うとそれなりに準備が必要ですけど、家ならリラックスして過ごせますし。一緒に料理したり、デパートで美味しいものを買って持ち寄ったりするのもいいですね。つばさちゃんは忙しいと部屋が散らかっちゃうから、良かったら私の家に来て！ と誘ってもいいですし。オフはお互いに普通の女の子として、気兼ねせずワイワイおしゃべりできたらいいなと思います。
私が関わらせていただいたのはアニメの二期からですが、B-PROJECTはその前から楽曲・アニメ一期・アプリなどで幅広い展開をしています。今回、初のコンシューマーゲームが出て、しかもボイスも盛りだくさんということで、期待して待っていてくださる方がたくさんいらっしゃると思います。私は今回澄空つばさ役を通して収録に関わらせていただきましたが、14人のことを本当によく知ることのできるストーリーになっていますし、ゲームをプレイし終わった後には皆のことがより愛おしく感じられると思います。ぜひ楽しんでプレイしていただければ幸いです。
