キャストインタビュー
やっぱりKiLLER KiNGのメンバーが特に印象に残っていますね。殿が正論でぶん殴ってくる一方で、明謙には正論だけでは片付けられない想いがあったり……そういった衝突や葛藤を通して、それぞれの心の内からの声が色濃く描かれていて、個人はもちろんメンバー間のバランスや関係性においてもこれまで見えなかったものがハッキリと見えてくるような感覚がありました。ただ、すれ違ってしまうことはあっても、根本にある「いいものを作りたい」という想いは皆一緒なんですよね。だからこそ“ベクトルがバラバラになってしまうだけで、こんな風に人間模様も変わってくるんだな”、“ちょっと拗れて、でも拗れた分だけまたより絆が深くなっていくんだな”と気づきましたし、そういったシーンではとても心を揺さぶられました。
バンビ時代の唯月は、ガラスのように繊細で、触れるだけで壊れてしまいそうだったんだなと……。そんな時期があってこそ、今があるんだなという風に思いました。まさか唯月がこんなことを口にするなんて……というようなシーンもありましたが、唯月の成長には必要な出来事だったのだなと思いますね。
少しだけ具体的に言うと……唯月は今まで喜怒哀楽の「哀」の部分を、あまり表立って感情に出していなかったんです。怒りや喜びは少しずつあったものの、悲しみや悔しさ、怯えのようなネガティブな感情表現をしたことはほとんどなかった。ですが、今回のバンビ時代のシーンではそれをハッキリと表に出したんです。唯月はふわふわしているように見えて芯の強い子ではありますが、その芯(強さ)はただ生まれ持ったものというわけではなく、こういう風に構築してきたんだということを僕自身知ることができて良かったなと思いますし、演じていてとても新鮮で楽しかったです。シリアスなシーンは演じていて苦しいのですが、それ以上に「知ることが楽しい」という感覚でした。
今作で唯月は英語をすごく頑張っていたので、海外に連れて行ってほしいです。唯月にとってのチャレンジにもなるのだとしたら、一石二鳥じゃないですか?(笑)。英語圏ではないですが、海外であれば、夏のイタリアなんかにも行ってみたいです。綺麗な建物や自然に囲まれたいので、ヴェネツィアなんかどうでしょうか。雰囲気が絶対、唯月に似合うだろうし!
思っている以上の苦難があると思います。それでもつばさちゃんがそばにいてくれるから、我々は前を向き進み続けられるんだと思います。今回、今まで知らなかったB-PROJTECTの新たな一面を知ることができると思いますが、どうか何があっても我々を支えてくれたら嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします。