キャストインタビュー

今回、王茶利が特に印象に残りました。本人も周囲も色々と問題を抱えている中で、そのまっすぐさや、何事も全力で楽しもうとする明るいキャラクター性がより輝いていたと思います。王茶利に引っ張られる形で、他のメンバーも「頑張らなきゃ」と励まされるようなシーンもあり、改めてMooNsに欠かせない存在だと感じました。
シーンとしては、百太郎が涙を流す場面も印象的でしたね。普段クールで淡々としていて、今までこれほど感情がむき出しになっているところを見たことがなかったので驚きました。
そういったシーンでのやりとりも含めて、改めてMooNsは本当にいいグループだなと感じましたし、メンバー間の距離感が絶妙で、すごくいい。そんなMooNsが好きです。
バンビ時代は、MooNsのメンバーが一緒に暮らしていなかったり、増長も「リーダー」と呼ばれていなかったり、そういった現在とは異なる彼らの暮らしぶりにエモさを感じました。寮生活の様子も垣間見えますし、当時誰と誰が同じ部屋で過ごしていたかなど、初めて描かれる細かい部分にもぜひ注目してほしいですね。ほかにも増長が愛染の相談に乗ってあげるなど、グループの枠を超えて、個人個人の関わりが見えたのも面白かったです。
増長を演じるなかでは、剛士の存在の大きさを感じることも多かったです。ふたりの会話を通して、彼が当時から鋭い考えを持っていたことがわかる場面もあり、それがとても印象的でした。特典ドラマでも剛士とMooNsの掛け合いがあって、彼なしでは語れないことがたくさんあります。
ちなみに今作の収録で偶然、剛士役の豊永さんと同じ時間帯の日があったんです! 豊永さんとは僕が声優活動をメインにし始めた頃からのご縁があって、今回もスタジオでちょっとしたお遊びをしましたね。豊永さんが僕のマイクを1mmだけ上げて帰っていったんですが(笑)、それもいい思い出です。
難しいですが、結構性格や考え方が似ている気がするので、一卵性の双子みたいな感じでしょうか。何年も彼を演じてきましたし、同じ目線、同じ立場で分かり合える兄弟でいたいなと思います。兄弟……いや、やっぱり一卵性の双子で(笑)。
増長とお兄さんの掛け合いシーンでは、突っかかってしまったり、無意識に兄に甘えてしまっていたりと、弟であることを意識して演じました。お兄さん役の野島健児さんの声はまだ聴けていないので(※取材時)、ゲームの完成を楽しみにしています。
A&Rとしても勿論感謝していますし、オフでもお世話になって、さまざまな面でありがとうという気持ちでいっぱいです。
お兄さんからもからかわれていましたけど、立場としてはほとんど彼女に近いような(笑)、もしくはそれ以上に密な距離感で、つばさは増長に寄り添ってくれました。とはいえ決して踏み込みすぎず、勝手に物事を動かすわけでもなく……乗り越えなければならない問題に、本人がしっかりと向き合えるように導いてくれたような印象があります。そのことへの感謝と共に、「これからもよろしくね」と言いたいです。ガンダーラに入社してくれて、本当によかった。スカウトを受けてくれてありがとう(笑)。